答え;ファージのナノマシンのモデルとして研究するのです。
「ファージはDNAの注射器としてのナノマシンである」か
らです。
ファージは自分で宿主となるべき細胞を見つけることができます。
ファージはバネ仕掛けになっていて、必要に応じて形をかえます。
ファージの体ができ上がっていく時には
- だれの助けも必要ありません。
- 自分で勝手にくっついたり、変形したりしていきます。
- エネルギーの供給は必要ありません。
T4ファージなどを使った
初期 のタンパク質集合研究の重要な結論の一つは、ファージの粒子ができあがるまでの分子集合がきわめて秩序だった経路に添って行われていて、その経路は転写や翻訳のレベルで調整されているのではなく、タンパク質分子間相互作用によって制御されている、と
いうことでした。
つまり、ファージの体は部品であるタンパク質がそろうと、おもちゃの合体ロボットが「変形」・「合体」するような感じで自然に組み立てられます。ど
うしてこんなにうまくいくのでしょう?その仕組みが知りたいのです。この仕組みを利用すれば部品さえ
作ってしまえば勝手に組み上がってくれる(組み立てる必要がない)機械が作ることができるのです。
ナノマシンは小さすぎて組み立てるのが大変です。
でも、実は組み立てる必要はないのです。
さらにファージが感染する時はまるで機械そのもの。
T4ファージの感染過程を見てみましょう。
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