特に特別な勉強は必要ありません。しかし休まず実験を続ける体力は必要です。ここ では日頃学生の方々と話していて感じることがあるので、それについていくつか意見を述べます。

(1)大学は自分で勉強する場所ですから、自らの目標やモチベーションが重要です。 「何のために他のことを我慢してまで勉強するの?」という動機が必要です。また、「他のことを我慢」してください(笑)。

(2)一般向けのポピュラーサイエンス雑誌(○ートンとか○ルーバッ○スとか)や経済情報誌(日 ○サイ○ンスとか)だけを読んで勉強したような気分になっていないでしょうか。こうした本を読むことはいけないことではありませんが、キーワードだけ を拾い読みしても学問としては不十分だと思います。

(3)最近流行している分野だけでなく、古い歴史的研究についても勉強してみて下さい。過去の研究者たちが如何にして実験事実を考察し、現在の学説 を打ち立ててきたかを当時のことを想像しながら考えてみると、現在の自分がどうすべきなのかが見えてく るこ とがあります。1970年代のファージの研究や1980年代のGタンパク質の研究などが(自分の研究と関係があるので)お勧め です。

(4)一番のお勧めはしっかりした英語の教科書を買って、じっくり最初から最後まで全 部読み通すことです。日本語の教科書や日本語訳のものもいいですが、早く英語に慣れることも大切です。1冊1万円くらいしていまい ますが、長い間使うのでしかたがないと思います。ページ順に読む必要はありません。どこから読んでもかまいませんが、全部読むことが重要です。

武田のお勧めのものは

などです。

 


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